OpenIDの学術分野への利用の可能性

 OpenID(オープンアイディー)とはサイトを越えて使用できる認証システムのことをいい、この、新しい技術は、2005年の秋にInternet Identity Workshop(IIW)というアイデンティティ系ギークの意見交換の場で紹介された技術です。発明したのはSix Apart社チーフ・アーキテクトのブラッド・フィッツパトリック(Brad Fitzpatrick)氏。その後、OpenIDの名のもと、「URL」をIDとして利用する認証プロトコル仕様の標準化を進めました。

 その名のとおり、“オープンな認証技術”ということで、現在米国で大変注目を浴びています。米国の全国紙USA Today(2007年3月15日付)がこのOpenIDを紹介しましたが、記事によるとその当時で約1200あまりのOpenIDによる認証可能なサイトがあり、ユーザーは世界で約7500万になると報じています。
この技術を使うことで、ユーザーは各種サイトのユーザー登録や認証が簡単になるのです。(図)

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 では、何故ここまで注目され、ごく短期間の間に利用されるようになったのでしょうか?
いままでは、アマゾンや楽天、など私たちが普段利用しているサービスでは、初めてそのサイトで何か商品を購入した場合、メールアドレス以外にも、商品を発送するための住所や電話番号も登録しておかなければなりません。勿論二度目からは、IDとパスワードの認証で買い物も楽にはなります。しかし、買い物ではなく、あるWebサイトの会員登録をしなければニュースや記事を読めない場合は、それぞれのサイト別に、個人情報を登録しなければなりません。名前に住所、電話、メールアドレス、そしてたいていの場合はちょっとしたアンケートにも答えなければなりません。こうした煩わしさは、個人的にいっても非常に面倒な作業ですし、それぞれに、違うIDとパスワードが必要なため、管理するのが大変なばかりでなく、ついつい忘れてしまいます。そうすると、管理サイトにパスワードを問い合わせしなければならず、ひどい場合は以前のパスワードやIDを入力しなければ変更出来ない場合もあり、これらの情報の管理の面倒な作業に煩われるのに辟易しているは筆者だけではないと思います。

 さらにこうした個人情報は個別にサイト側が管理しているの現状ですが、よくニュースで報道されているように、個人情報が外部に流出しています。
つまり、私たちの個人情報の管理は登録した分だけ、外部に存在することになり私たちが自分で
管理することは出来ないのが現状です。

もちろん、OpenIDの技術であればすべて安全化と云われれば「いいえ」としか、答えられません。しかし、このOpenIDを使うことによって、ユーザー側が管理する側面が増えれば従来の管理体制よりは個人情報は守られ、いままでに較べてはるかに安全なような気がします。
そして、ユーザーにとって一番の魅力は、OpenIDを取得すれば、参加しているサイトならば、いちいち個別に登録、認証という面倒な作業から開放されるのです。
このことが、私たちユーザーにとっては非常に有り難い技術なのだといえそうです。

さて、ここからが本題なのですが、私たちの仕事に関係のある、学術団体は個人会員を数多く抱えています。そして、それぞれの学会で、登録、認証が必要です。多くの研究者や技術者は、一つの学問領域に登録すれば必要な学術情報や論文を入手、あるいは読むだけでは済まないのです。関連のある学会に複数会員登録するのが当然とされています。
このような現状にあって、OpenIDのような技術が導入され、多くの学術団体がOpenID認証可能なサイトになれば、会員の方の面倒な作業や管理から解放されて本来の研究により多くの時間を割くことが可能になるのではないでしょうか?
また、同じIDなら違う学会からの情報や論文を読む場合スムーズに作業出来れば、思考の中断をしなくてシームレスな研究環境を創れるようになるのではないかと思うのは門外漢の私だけでしょうか?

まだ、国内では認証可能なサイトは少ないのが現状ですが、数多くの学会が参加すれば、研究者や技術者にとっては歓迎すべき技術ではないかと思うのですが如何でしょうか?

ちなみに、日本では2007年2月14日からOpenID.ne.jp(http://www.openid.ne.jp)がOpenIDを発行の活動を始めました。

参考までに、現在国内のWwbサイトでOpenIDに対応しているのは下記の通りです


【OpenID対応サイト一覧】

Choix http://www.choix.jp
LiveJournal http://www.livejournal.com/openid
Zooomr.com http://www.zooomr.com/home
Movable Type Weblogs http://www.sixapart.com/movabletype
Place Engine http://www.placeengine.com/auth/login
FreeStyleWiki http://fswiki.poi.jp/




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