広告媒体としての電子ジャーナルの可能性
最近注目されている「電子ジャーナル」。
この「電子ジャーナル」が広告媒体にならないだろうか?
紙媒体の広告集稿に頭を痛めていた私にとって一番の課題でした。
とはいうものの、Googleで検索しても電子ジャーナルの広告についての記事を見つけることはできませんでしたし・・・・。
「いったいどうしたものか?」
「これだけ注目されているのだから、大きな流れになることは間違いない、という確信だけが頭から離れませんでした。」
ふとしたきっかけで、「電子ジャーナル」について、お話をする機会があり、自分なりに情報の再収集と勉強をやり直しました。
勉強会での私の話は、はっきりいって、惨憺たる結果で、私の説明でお解りになった方は一人もいらっしゃらなかったのではないかと思います。(涙)
かえってご迷惑をおかけした結果になっと思うと、申し訳なく、ご担当の方にも、なんとお詫びすればいいのか・・・・・(涙)
あらためて、人に説明することの難しさを実感致しました(後の祭りとはこのことです)
しかし、私の経験不足を反省するまでもなく、「電子ジャーナル」は今後、間違いなく、学術分野において、広告媒体として研究すべき対象として非常に重要なものの一つであることは間違いありません。
なにより、印刷媒体から電子媒体へという流れは今後も加速するでしょうし、印刷媒体にない、多くの先進性とインターネット時代に適したもの数多く含んでいるのが「電子ジャーナル」だからです。
北米を中心とした、学術雑誌価格高騰に端を発した、いわいるシリアルズクライシスと呼ばれた時代に価格の抑制と新たな学術コミュニケーションツールを模索した結果、注目された「電子ジャーナル」。
さらに、インターネットが普及するにつれて、「電子ジャーナル」の価値に多くの科学者が気づいたのです。
90年代後半におきたIT革命は、インターネットの通信インフラをさらに充実させ、ITバブルの崩壊後
残されたブロードバンド環境は、Web 2.0と呼ばれる時代へと私たちを導いてきました。
しかしながら、「電子ジャーナル」そのものについても、ビジネスモデルが確立されているとは言い難いというのが正直な私の感想です。
現在、多くの「電子ジャーナル」を配信している出版社であっても、技術革新によってインターネット環境が変われば、現在の立場を保持出来るかは不明です。
かつて、MSーDOS全盛の時代多くのアプリケーションソフトがありましたが、WindowsにOS(オペレーティングシステム)が変わってから、MS-DOS時代のアプリケーションがどの位生き残ることができたか?を考えてみればわかります。結果はそのほとんどが生き残ることは出来なかったのですから。。
Web 3.0と呼ばれる時代とはどのような環境、変化を私たちに与えてくれるのでしょうか?
Webは進化し続けます!
現在、主流のHTML、PDFといった形式での配布が主流となっている「電子ジャーナル」ですが、これとて、そのまま生き残ることが出来るとは限りません。
インターネットは多くの参加する人が自分たちで使いやすいものを作り、それが支持されれば自然と多くの人が使う、という性格をもっています。
テクノロジーに多くを依存している「電子ジャーナル」が今後、どのような進化を遂げていくのか?
誰にも分かりません。
確かなのは、印刷媒体を中心とした学術コミュニケーションが電子媒体を中心としたコミュニケーションが新たに提唱され、新旧のシステムが混在した状況から、よりよいシステムへ移行していく過程のなかで、さらに「電子ジャーナル」も進化を遂げていくのではないでしょうか。
おそらく進化していく「電子ジャーナル」を広告媒体として考える場合、従来の紙媒体で培われた広告ビジネスモデルが役に立たないことを肝に銘じるべきです。
紙媒体におけるスペース広告は、雑誌のあるスペースを広告スペースとして確保、製品の宣伝に利用する極めて限られた閉ざされた空間です。
これに対し、「電子ジャーナル」は外へ、空間へ開かれた媒体と呼ぶことが出来ます。
なにより、巻号数、月号、何ページから何ページまでというメタ情報が意味をもたず、論文のタイトルので十分だからです。
論文がデータベース化されて情報として意味を持っている状態を価値のあるものと等価値に考えられるとき、それは、広告主にとっても等しく価値を持ちます。
「研究者にとって価値ある情報は広告としても等しく価値を持つ。」
これこそが、私が考え続けてきた「電子ジャーナル」が広告媒体として一つの可能性を私たちに示唆しているように思えてなりません。